梅雨どきのおうちケア
気分だけでも爽やかに過ごしたいものです。
さて これからの時期 多くなってくるのが
皮膚のかゆみと耳のかゆみです。
皮膚炎、外耳炎にならないよう家でできるケアとしては
シャンプーと耳掃除です。
正しいシャンプーの仕方を意外に知らない方が多いのでちょっと解説してみました。
①まずはブラッシング。毛がからんだまま水にぬらしてしまうと毛玉を作ってしまいます。また今の時期抜け毛も多い時期です。抜けるべき毛が付いたままシャンプーしてしまうと排水溝が大変なことになります。
②28℃~30℃のほとんど水か!というぬるま湯で
被毛を充分ぬらします。(耳の中に水を入れないよう注意)
③シャンプーを良~く泡立てて泡で皮膚(被毛ではありません)を
洗います。眼に入らないよう気をつけて。入ってしまった場合は流水
でよく洗眼します。(このとき水圧が強いと角膜傷つけます。)
④②と同じ温度ですすぐ。シャンプー剤が残っている(残りやすい部分は脇の下、内股、尾の腹側)と皮膚炎の原因になるので
すすぎはこれでもかというほど念入りに!
⑤タオル(マイクロファイバーなど吸水力が強いものをお勧め)で水気を
拭き取った後、必ずドライヤーの温風冷風を交互にして、毛をかき分けて
被毛の根元から乾燥させます。(温風やタオルも眼に入ると傷をつけることがあるので要注意。病院ではシャンプー前に眼軟膏を入れて保護しています。)
⑥最後に重要なのが保湿。特に皮膚の弱い子は皮膚のバリアが薄くなっているので感染しやすくなっています。そこで皮膚と同じ成分を補ってあげることがとても大切になってきます。(病院で使っているのはダームワンとヒノケアスキンローションです。)
かゆみが出てくる前に、あるいはかゆみが出始めたらまずはシャンプーでコントロールしていきましょう。
シャンプーは次から次へと新しいものが出てきています。
どれを選んだら良いか迷ってしまうという方はご相談下さい。
続いて耳掃除。
家でのケアで綿棒は絶対使ってはいけません!
綿棒は耳垢を耳道の奥に押し込んでしまったり、傷をつけてしまいます。
正しい耳掃除は
①耳の中にイヤークリーナーを耳道入り口までたっぷりいれます。
②耳の根元をよく揉んでマッサージします。
③汚れが浮き上がってくるのでそれをカット綿で優しく拭き取ります。
④最後に耳の中に残っているクリーナーを耳を振らせてだしきって
説明されても よく分からないわ という方は
ご来院頂ければ耳掃除を伝授いたします。
ぜひ家でのケアの一環に取り入れてみてください。
シャンプーも耳掃除も うちの子はどれくらいの頻度でやったらいいのかしら とお悩みの方はご相談下さい。
耳掃除してても臭いにおいがする、掻いているなどの症状があるときは
治療が必要となりますので病院へ連れてきてください。