村山動物病院ブログ

肥満について

2022-06-17

皆さま、こんにちは。

 

まだまだ梅雨空でもありますが、そろそろ夏本番、暑い季節を迎えます。

ワンちゃん、ネコちゃんでも熱中症がとても心配な季節ですが、

そのリスクの一つが『肥満』です。

色々なところでいっぱい肥満について言われていますが、今一度肥満についておさらいしたいと思います。

※熱中症についてはこちらのブログもお読みください

2020年6月熱中症

2020年8月熱中症予防対策マニュアル

 

 

【肥満とは?】

そもそもワンちゃん、ネコちゃんの肥満はどれくらいのことをいうのでしょうか?

一般に犬の場合適正体重の15%、猫は20%以上の体重となると

肥満と言われています。

 

例えば

5kgが適正のワンちゃんであれば、5.75kg

3kgが適正のネコちゃんであれば、3.6kg

肥満です。

これは人で言えば、60kgの人が70kgになるのと同じ感覚です。

 

 

たった数百グラムですが、私たちが思っている以上に動物は

小さいのです。

 

【ウチの子は肥満?】

そう言われても適正体重がそもそもわからない・・

という方もいると思います!

体格によって適正な体重は変わります。

そのため、動物の体型はくびれや肋骨の触れ方などによって

ボディコンディションスコア(BCS)

というもので判断され、下の図のように9段階で評価します。

このBCSで『6』以上つまり

 

1.肋骨まわりに少し脂肪がついている

2.上から見て腰のくびれがあまりはっきりしない

3.横から見て、お腹が胸から腰に向かってあがっていない

 

ようだと少し適正体重を超えてきているかもしれません…

 

皆さまのお家のワンちゃん、ネコちゃんはどうでしょうか?

 

 

【肥満だと何がいけない?】

ぽっちゃりしている方が可愛い。おやつを欲しがっているのに

あげないのはかわいそう…という気持ちもとてもわかります。

 

ただし、肥満は百害あって一利なし

以下の様なさまざまな病気の原因となります。

・関節障害  ・糖尿病  ・手術時の麻酔リスクの増加

・心臓病の悪化  ・熱中症のリスク増加

・尿路結石のリスク増加  ・免疫力の低下  など

 

健康で長生きをしてもらいたい、そのためにはやはり適切な体重

でいてもらう方がいいのです。

 

【減量するには】

人のように運動量を増やすことはとても難しいです。

消費カロリーではなく、摂取カロリーを減らすことが重要です。

 

1.現在の食生活を確認

 

まず、あらためて食事の量やおやつの量を確認してみましょう。

食事の量を目分量であげていませんか?

ご家族みんなで少しずつあげているおやつが意外と多い量になっていませんか?こっそりあげているおやつはありませんか?

現在のの状況を把握することはとても重要です。

 

2.ダイエット用の食事への変更

「太っているからご飯の量を減らそう」というのは少し危険です。

カロリーと同時に必要な栄養素まで不足してしまいます。

カロリーを減らし栄養分をしっかりとした適切な食事をえらぶことが重要です。

 

3.定期的な体重チェック

体重を測定し具体的な数字で見ていくことで、モチベーションへとつながります。

 

 

 

病院では7月からダイエット月間がはじまります

 

ダイエットを始めようと思っている方は、ぜひこの機会をうまく活用していただき

一緒に理想の体型を目指しましょう!

 

 

 

 

 

 


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